お庭づくり関東園
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男の極小ガーデン・DJANGO様

ガーデン施工例オーガニックカフェ

男のオーガニックカフェ”DJANGO”の店舗前の依頼でした。

オーナー自ら作った有機野菜等を男らしく調理して食べさせてくれるカフェです。

 
 

扉左右には古材で作ったプランターにシダやイネ科の植物・大株カレックスなどを入れました。 店舗左右から上部にはムベなどのツル性の植物をからませ、プランターの下の石は古い御影石を使用。少しだけ見えるのがカッコイイです。

大株のムベ等とフジのツル。

ビンテージならではの味わい。


これより下、少し濃いお話です。 ご興味のある方どうぞ↓

男のオーガニックカフェがコンセプトの”DJANGO”の依頼です。

古臭いジャズが流れる男臭いカフェのイメージのお店づくり。
今回はコンセプトやイメージはプロデューサーのイメージがあり、それに応えるのが僕の仕事でした。

最初は古材のプランターと植栽のみ依頼だったのが、どんどん膨らみ、こんなことになりました
この鉄格子と金網(どちらもオリジナル)と扉に合う、古臭い石を敷こう!ということに・・・・

・・・古臭い石・・・当然のことながら、簡単に手に入るようなものではダメで、大阪、京都、奈良と石探しに費やす事数か月。
見つけては確認、ダメだし。見つけては確認、ダメだし。この繰り返し。
ハードルが高いのは覚悟をしていたのですが、何度も心が折れそうになりながらも、ついにOKをもらえました。これは見つけた瞬間に絶対に行ける!という自信がありました。いい色でしょう。しかしここの地形は台形なので、当然このまま据え付けはできません。なので石をカットすることになるのですが、カッターで切ればせっかくの”味”がなくなってしまいます。今は便利な道具がたくさんある代わりに、人の技術は下がるばかりだと思います。

これを「昔仕事」(電動工具以前の昔の技術を僕はこう呼んでいます。)で切るのは大変なこと。やるとわかることですが、便利な電動工具が無いと本当に大変なのです。ありがたいと思うと同時に、昔の人はすごいなぁと感心します。しかし、まだまだ難問は降り注ぐ!この石は、実は表面がつるつるして(たくさんの人に踏みつけられつるつるになっている)お客様が出入りするところは滑り止めが欲しいとのこと。そらそうです。でも同じような色合いで表面が滑り止めの効果のある石を見つけなくてはならず、またまた気合を入れ直して石探しの旅に・・・・。無い。無い。無い・・・どないせぇ言うねん!新品と違うので同じようなものを探すというのは困難を極めるのです。それでも根気よく探します。信ずれば何とか・・・前から目をつけていた石があったのだがどう見ても違いがありすぎてNGなのだが、えい!とひっくり返したら・・・いける!絶対いける!そう確信しました。OKが出ました。奇跡は起こるのだ!

しかし次はサイズ合わせです。
こんなに分厚い物をそのまま据え付けるのは不可能なので、厚み、奥行共にカットすることに。またまた昔仕事です。穴をあけセリ矢で石を割ります。(穴あけはドリルを使っています)大阪城の石垣なんかもこの「セリ矢」の跡が残ってる石があるんですよ。で、そのあとエッジの処理。
そして据え付け。

とてもじゃないが人力では持てませんので、チェーンブロックの出番です。石って重たいのだ!そして据え付け後がこれです。頬ずりしたくなります・・・
オーナージャックにも喜んで頂けました


次なる作業は古材のプランター造り。作業自体は難しくはないのですが、それぞれの大きさや向き、全体のバランスが非常に難しく、何度か試作を作った後製作。すごくカッコイイ。早くDJANGOで一杯飲みたいぃぃぃ。後は植栽なのだが、はなからホテルのエントランスのようなきれいなものは目指してないので、いかに、男っぽくワイルドでジャンクな雰囲気を出すか・・・が難しいのだ。普通、何においても「売り物」というのはきれいな物なわけで(植物も)、そういうものはここではNGなのだ。どうしろって言うんだ!てなことを言っても始まらず、とにかくいろんなところを這いずり回ってかき集めてきた植物たちがこれ。できそうな予感がします。いよいよ植栽なのだが、造園工事に置いて植栽とは最後の仕上げに当たり、劇的に変化をもたらし、感動を与えます。僕の師匠は「人間で言うたらお化粧や」とよく言っておられました。その通りです。地道な作業の最後に植栽というお化粧をして完成するのです。でも、面積にすると約1.7㎡!ただものじゃないな、DJANGO。関東園の施工面積最少記録だぁ!

そしてたくさんのツル性の植物なんかも植えて、お化粧が完成したのがこれ。
DJANGOの顔が出来ました。
本当にこんなになるとは思ってもいなくて、感慨無量です。この仕事に携わることが出来たことに感謝です。

オーナー自ら手作りの店内。そしてオーナー自ら作っている野菜を使用した料理の数々。
それらを五感をフルに使って堪能して下さい。
雑誌にも掲載されまくっています。
http://www.django-cafe.com



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